2022年2月某日、修論発表会が開かれました。
私も発表したのですが、少し苦々しい思い出となってしまったのでここで供養させてください。笑
「この分野は素人なのですが」から始まる虚を衝く質問とかね…
話には聞いていたけど、こういうことか!ってなりました。
百聞は一見に如かずですね。
【事件1】HDMIケーブルが…ない!?
今年の発表会はコロナウイルス感染防止のために、オンサイトとオンラインのハイブリッド形式で実施されました。
発表者と審査員の先生方は会場、学生などその他の聴衆はオンライン(Zoom)で参加という形式です。
事前にPCの接続チェックをやっておく期間が設けられており、本番の会場で、本番と同じ環境をテストできました。
- ノートPCをHDMIでプロジェクターに接続
- PowerPointのプレゼンテーションを開始
- ノートPCには発表者ツール、スクリーンにはスライドショー
- Zoomに接続し、スクリーン側の画面を共有
よし、問題なし!
接続チェックは無事終了。本番も同じようにやればok。
そして発表当日、ついに私の番がやってきました。
張り切って登壇し、PC接続などの準備を始めました。
しかし、ここで問題が発生。
HDMIケーブルが…ない!?
事前チェックのときにはあったはずのHDMIケーブルがなかったのです。
プロジェクターもなかったので、ケーブルを持参すれば良かったというわけでもありません。
近くにいたスタッフの方に助けを求めたものの、
「え? HDMIケーブルはない…よ? なくてもできるでしょ?」
とスタッフの方も困惑気味。
えっと、どうしよう…
事前チェックのときにあったものが本番では用意されてないってどういうこと!
何のためのチェックだったんだよー!
まぁ、困っていても仕方ないので対処法を考えました。
スクリーンにはZoomの画面が表示されていたので、Zoomで画面共有すれば発表資料は見せられます。
しかし、ディスプレイはノートPCの1枚のみです。
ここに発表資料を表示すると、発表者ツールを表示できないので、発表中に原稿などを見ることは一切できません。
実はZoomで画面共有する場合、ディスプレイ1枚でも発表者ツールを表示しながら発表できるようです。
私は普段からディスプレイ2枚で作業しているので、この便利な仕様を知りませんでした。
「画面の部分」を共有する方法もありましたが、焦っている当時の私は、このことを咄嗟に思いつくことはできませんでした。
結局、発表者ツールを見ずに発表しました。
練習はしていたので一応なんとかなりましたが、スライドを進めるタイミングを少し間違えたりはしました。
事前チェックの環境整備は徹底して欲しかったなぁ…
翌日に発表を控えていた同級生には、HDMIケーブルないから気をつけてね!と忠告できたので良かったです。
【事件2】原稿は一切見れない
【事件1】と関連する話ですが、本番では発表者ツールを見ることができませんでした。
当然、事前に発表練習をしていたので一応発表はできました。
ただ、
- 次のスライドが何の図だったかな?
- ここでクリックしたらどこまでスライドが進むんだっけ?
- 良い表現を思いついてたはずなんだけど、なんだったっけ?
といった細かい点について、正直まだ完全には把握できていませんでした。
そのせいで、少しぎこちない発表となってしまった気がします。
準備不足は、不測の事態に直面した時にこそ刃を向けてくるんです。
次はもっと入念に発表練習しておこう…
【事件3】奥義「この分野は素人なのですが」
いくつか問題はあったものの、とりあえず発表は終えることができました。
しかし、発表後の質疑応答でも事件が!
ある教授からの
「この分野は素人なのですが、」
で始まった質問が事の発端でした。
この有名な枕詞は、研究者(大学院生を含む)なら誰もが耳にしたことがあると思います。
このような質問は多くの場合、想定の斜め上からくるので、咄嗟には答えにくいことがあります。
そこに食いついてくるの!?ってびっくりします。笑
また、この分野は専門外であっても、他分野のプロフェッショナルではあるので、そちらサイドの分野に話を持っていかれたりすると結構苦しいです。
この質問に対して私は、もちろんすぐに回答しました。
しかし、この質問をきっかけに、同じ先生から怒涛の質問攻めがスタート!
発表者の持ち時間は15分でしたが、私の発表は30分以上かかってしまいました。
他の発表者、審査員の先生方に申し訳なかった…
要するに、私の発表は軽く炎上したんです。
まとめ
今回は私の苦い思い出話をしました。
【事件1】については、非の8割は研究科にあるんじゃないかな?
事前チェックをしろと言うなら、環境整備を徹底してください!
残り2割は、この時代にZoomの仕様を理解しきれていなかった私が悪いですね。
お恥ずかしい。笑
【事件2】については、練習不足が否めないので完全に私の責任です。
何十回でも練習を繰り返すべきでした。
【事件3】については、誰かが悪いとかそういうことではないかなと思っています。
この件をきっかけに、今後の課題が浮き彫りになりました。
発表終了後、先生から、
分野外の人にも”おもしろさ”が伝わるように発表をすること
を意識したほうが良いとコメントをいただきました。
私の性格上、できるだけ正しいことを言おうとして、結果的につまらない印象を与えてしまうプレゼンになりがちです。
自覚はあるので意識しているつもりですが、まだまだ発展途上だということを思い知らされました。
今後、大学内だけでなく、外部の一般の方の前で発表する機会もあると思います。
こういった将来も見据え、「伝え方」を意識して資料を作らないといけないなと痛感しました。
もちろん研究の内容が最重要ですけどね!
口先だけの研究にはしない!
今回の苦い経験を反面教師にして、これからはもっとまともなプレゼンをしていきたいです。
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